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碁盤のできるまで

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■綾営林署の

は日本では関東より南の地域に自生する木ですが、産地によって盤にした時の品質、見た目に大きな違いがあります。日向産(宮崎県産)のが一番評価が高いと言われ、中でも綾営林署産のは木目が細かく目詰まりが良いため最高品質とされています。弾力性のある木質は打ち味が良く、日向独特の良い香りがします。囲碁のビックタイトル戦に使用される盤のほとんどが日向と言っても過言ではありません。

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丸太集材

の木はとても高価な木です。の木の伐採は根元から掘り、切り倒したときに裂けたり、胴打ちしないように慎重に行われます。写真のの木は銘木市で約2,000万の値が付いた木ですが、日本の国有林は2,000年頃から伐採禁止になり、綾営林署産の碁盤は益々希少になり価値が上がるとされています。

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■碁盤の木取

の丸太は長さ1尺8寸~2尺(54cm~60cm)の長さに切り分けた後、節の大きさや方向、割れや欠点を避けてより価値ある碁盤材が出来るように慎重に木取りをしていきます。丸太の根元の部分は節が少ないため柾目や木裏に、上の方は節が多くなるため、木表などになります。

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碁盤の製材

木取した木材を碁盤の形に製材します。

碁盤の大きさは基本的に横42.5cm×縦45.5cmですが、乾燥中に縮んだり、反ったり、木口面からヒビが入ったりするため横幅は1~1.5cm、縦の長さは5~8cmほど余裕を持って製材します。

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材の乾燥

製材後、碁盤材は割れ止めの処置を施し直射日光の当たらない外気にさらされないところで自然乾燥します。乾燥期間は1寸(高3cm)当り1年、6寸(18cm)盤は最低6年間の乾燥が必要と言われていますが、完全に乾燥させるため弊社では10~15年程自然乾燥を行っています。完全に乾燥されていないと、後に反りが出たり、割れが入ってしまうことがあるため、時間はかかりますが非常に重要な行程です。

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■太刀盛り

十分に乾燥された榧材は碁盤師によって碁盤に仕立てられます。目盛りは日本刀に漆を付け線を引いていく太刀盛りと呼ばれる手法でつけられます。太刀盛りは日本で古くから用いられてきた伝統的な手法で、一本一本手作業で丁寧に線を引いていきます。碁盤の最終仕上げとも言えるこの作業は、非常に高度な技術と熟練の技が必要とされます。

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このように製材から乾燥、加工を行い一つの碁盤が完成するまでには20年程かかります。碁盤の価値が高いとされるのは、材料の希少性だけではなく大変な手間をかけて一つ一つ丁寧に制作されていることにあります。こうして出来上がった碁盤は日本だけではなく、世界中の囲碁のビックタイトル戦にも使用されています。世界中で愛される日本の誇るべき工芸品です。